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開院56年目の電子カルテ導入

東近江敬愛病院
Web電子カルテEcru

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医療法人 敬愛会 東近江敬愛病院外観

滋賀県の東部に位置する東近江市。その中心市街地にある東近江敬愛病院は、急性期から慢性期へと切れ目のない医療を提供する、地域密着型の病院です。地域の医療ニーズに合わせた診療に注力し、近隣病院との医療連携にも積極的に取り組んでいます。

そんな東近江敬愛病院が、開院から半世紀以上続いた紙カルテの運用から、Web電子カルテ「Ecru」へと切り替えたのは2017年のこと。電子カルテは、病院運営や現場にどのような変化とメリットをもたらしたのでしょうか。間嶋院長とスタッフのみなさんにお話を伺いました。


地域に根ざし、医療を通じて地元の人々に尽くす

まずは、貴院の概要をご紹介ください。

【間嶋 院長】当院は「山口病院」として1961年に開院し、地元のみなさんからは"やまぐっさん"という呼び名で親しまれてきた病院です。2003年に「東近江敬愛病院」へと改名し、救急医療から長期療養、介護、在宅医療までサポートするケアミックス型の医療を提供しています。

病床数は一般病棟60床と、療養病棟94床を合わせた154床。17にわたる診療科の中でも、近年は地域の医療ニーズに合わせて消化器内科・外科、整形外科、循環器内科を強化しています。



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理事長 兼 院長 間嶋 孝氏

貴院の特色や診療方針についてお聞かせください。

【間嶋 院長】当院が属する東近江医療圏域では、6つの救急病院がネットワークを組み、各病院の得意分野を活かした医療連携を行っています。その中で当院の役割は、高度な治療が必要な患者さんを適切な治療環境へとつなぐこと。さらに超急性期を過ぎた地元の患者さんの受け入れを担うことです。

経営理念の「敬天愛人(けいてんあいじん)」には、医療を通じて地元住民に尽くすという想いが込められています。時代によって変化する医療の潮流を見極めながら、地域に必要とされる医療を可能な限り提供していきたいですね。


地域のみなさんとは、どのような関わりをもたれているのでしょうか?

【看護部長】当院は地域のみなさんとの交流を大切にしている病院です。看護週間にはイベントを主催し、骨密度や血管年齢などの測定、医療福祉相談会などを実施しています。毎年参加される方も多く、2019年は2日間で約200名にご参加いただきました。この他、地域のお子さんや学生さん向けに職業体験の受け入れを行っており、医療の世界に触れる機会の提供にも努めています。

Ecru導入から2年。業務効率化や安全性の向上など多様なメリットを実感

なぜ、電子カルテの導入を決断されたのでしょうか?

【事務部長】近隣病院で電子化が進んだことに加え、医師採用の観点からも環境整備は喫緊の課題でした。約1年かけて複数のシステムを検討した結果、もっとも費用対効果が高いと評価した電子カルテが「Ecru」だったのです。セキュリティの高さとクラウドシステムの利便性。中でも医師からの評価が高かったのは、電子カルテを表示する端末で他のWebサイトを閲覧できる点でした。



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(左から)医療技術科長、副看護部長、看護部長
医事課長、副看護部長


導入後の変化やメリットについてお聞かせください。

【副看護部長】情報共有がとても簡単になりました。いつでもどこからでも患者さんの状態を確認できるようになり、先生からの指示受けも大きく変わりましたね。


【副看護部長】バーコードで注射薬と患者さん、実施者の認証を行う「三点認証」がとても役立っています。より質の高い安全管理が行えるようになって本当によかったです。


【看護部長】操作方法や新しい業務フローに慣れるまでは、「紙カルテのほうがよかったのでは」という声が少なからずありました。しかし、使い続けるうちにその利便性を実感し、紙カルテに戻したいという人は一人もいなくなりましたね。


【医事課長】医師や看護師の保険請求に対する理解が深まったことは、副次的な効果として挙げられると思います。診療報酬点数に対してオーダーを実施する電子カルテならではの効果ではないでしょうか。


【副看護部長】滋賀県では病院や薬局、訪問看護ステーションなどの医療情報を共有する取り組みが進められています。他院との情報連携がスムーズになれば、患者さんの継続した治療・看護を地域全体で行えるようになるため、今後の展開も楽しみです。



最後に、JBCCとの今後の関係についてお考えをお聞かせください。

【看護部長】導入から約2年が経過し、操作にはだいぶ慣れてきたと思います。今後はこれまで以上にスムーズな運用を目指し、ボタンの名称や機能など細かい部分の改善についても要望をお伝えしていきたいと思っています。


【間嶋 院長】電子カルテの導入によって、医師と看護師の役割がより明確になりました。指示や処置を行った人が責任をもって、内容を記録する。こうした電子カルテの仕組みが透明性を高め、第三者から見ても納得のいく医療につながっていると感じています。今後もJBCCさんと協力して改善を重ね、電子カルテを通じて良い関係を築いていきたいですね。



PDF形式の資料をご希望の場合は下記よりダウンロードいただけます。

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【取材協力】

医療法人敬愛会 東近江敬愛病院

TEL:0748-22-2222

https://www.keiaikai.or.jp/


【アクセス】

近江鉄道八日市駅より車5分もしくは徒歩15分

https://www.keiaikai.or.jp/shisetsuannai/access/

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