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法人内の情報共有がスムーズに

桶狭間病院 藤田こころケアセンター
Web電子カルテPsyche

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藤田こころケアセンター外観

精神科に注力する「桶狭間病院 藤田こころケアセンター」(愛知県豊明市)は、実施例が少ない治療にも挑戦し、患者の改善に向けてさまざまなアプローチを試みているといいます。藤田潔理事長は受診のハードルが高い診療科である特性を考慮してサテライトクリニックも展開、プライマリケアと退院後のフォローにも力を入れています。そんな同院はなぜ、JBCCの精神科電子カルテシステムである「Psyche」(プシュケ)とデジタルサイネージ「CLOUD放送局」を導入したのでしょうか。病院の特徴と合わせて、藤田理事長と現場スタッフにお話を伺いました。




「遂究心」をモットーにさまざまな治療を試みる

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エレベーターホールに掲げられた「遂究心」

まずは病院の概要をお聞かせください。

【藤田理事長】当院は1958年に開院した医療法人静心会が運営する病院で、精神科に注力しています。病床数は312床で、内訳は精神科救急病棟が145床、精神一般病棟が108床、療養病棟が59床。病院の理念として掲げるのは「遂究心」(すいきゅうしん)で、これは私が考案した造語です。文字通り、諦めずにやり遂げようとする意志を意味します。精神科は他科に比べて確立された治療方法がなく、患者さんによって改善へのアプローチは異なります。明確な正解がないからこそ、遂究心をモットーに他の精神科病院では行っていない治療を含めてさまざまな方法を試みています。



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理事長 藤田氏

他の精神科病院で行っていない治療とは?

【藤田理事長】統合失調症の治療薬であるクロザピンを扱っていることです。クロザピンは難症例に有効ですが、副作用を恐れて処方しない医療機関が多い。副作用の一つに免疫を担う白血球の減少とそれに伴う感染症リスクの増大があります。しかし、クロザピンの処方に当たっては事前に大学病院と緊急時に関する契約を結ぶ必要があり、有事には必ず紹介を受けられますから、逆に安全性が高いとも言えるのです。当院は日本で初めてクロザピンを扱った医療機関であり、今でも当院による処方が愛知県の全処方の3割を占めます。光トポグラフィー検査と電気痙攣療法を行っていることも特徴と言えるでしょう。



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藤田メンタルケアサテライト

関連施設も多いですね。

【藤田理事長】静心会は精神科や一般科、子どもの発達障害などに対応する3つのサテライトクリニックを運営しており、2つの精神障害者グループホームや共同住宅も備えています。このように関連施設を整備したのは、プライマリケアと退院後のフォローを厚くするためです。一般の人からすれば何か悩みを抱えていてもすぐに精神科病院を受診するのはハードルが高いもの。サテライトクリニックで問題の早期発見と早期治療を図り、さらに社会復帰を果たした後も経過観察を行いたいのです。一方、グループホームは病状が安定していてもご自宅に戻るのが難しい人の受け皿になり得ます。

Psycheにより法人内の情報共有がスムーズに

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藤田こころケアセンター スタッフの皆様

Psycheの導入経緯とJBCCの評価点をお聞かせください。

【藤田理事長】JBCCには当時、病院と関連施設が連携しながら電子カルテを利用している顧客がいて、同じ特徴を持つ当院もイメージがしやすかった。担当者のフットワークが軽く、医療職のスタッフを派遣して病院側と意思疎通を図りやすくしてくれたこともポイントでした。

【石川剛看護師長】こちらの要望を踏まえてパス画面の設定などを事前に調整してくれたのはありがたかったですね。

【佐藤輝美看護長】医療の仕事は多職種が関わるので、検索機能を使って記入者を即時に調べられるのが現場としては助かっています。ある患者さんに対して誰がどこまで行っているかを把握でき、情報共有の手間が減りました。【橋本理管理部主任】Psyche導入によって当初はサーバーが増えたのですが、バージョンアップで仮想環境を作ってもらったので一気に管理するサーバーが減ったのもうれしいことです。

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受付にあるデジタルサイネージ「CLOUD放送局」

2017年にCLOUD放送局の運用も始めたそうですね。

【管理部・石黒千喜氏】今は1階の受付と2階の外来受付の2ヵ所に設置していて、医師の休診案内や関連施設の紹介などを表示しています。その都度用紙を作って張るのに比べて手間がかかりません。

【佐藤看護長】患者さんも理解しやすいようです。張り紙に比べて大きく、画面がカラーで定期的に表示内容が変わるので、目が留まりやすいのでしょう。待ち時間にモニターを見ている姿が多く見られます。




JBCCと今後どのように関係を築いていきたいですか。

【藤田理事長】Psycheにより法人内の情報共有はスムーズに図れています。今後の課題は、電子カルテを絡めた他の医療機関や行政との情報共有です。というのも、国は「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」を求めており、より周囲との連携が必要になるからです。そこに、どうJBCCが関わってくれるか。私たちの便利さは患者さんにとっての安心であることを胸に留めてもらえるとうれしいですね。

【山田晃管理部長】JBCCはCLOUD放送局など電子カルテ以外の事業も展開していますから、医療だけではないことも相談していきたいですね。引き続き、医療機関に必要なサービスについてざっくばらんに語れる関係でありたいです。



PDF形式の資料をご希望の場合は下記よりダウンロードいただけます。

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【取材協力】

医療法人静心会 桶狭間病院

藤田こころケアセンター

TEL 0562-97-1361

Fax 0562-97-8004

https://www.seishinkai-kokoro.jp/


【アクセス】

国道1号線沿 名鉄名古屋本線・中京競馬場駅より徒歩5分

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