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電子カルテのリプレイス

2019.03.11

電子カルテの普及率が4割を超えたと言われる昨今、システムのリプレイスを検討される病院様も多いと思います。 弊社も最近は電子カルテのリプレイス導入を行うことも多く、他社電子カルテから弊社電子カルテに切り替える作業をお手伝いしています。


電子カルテを入れ替える目的は何でしょうか。

サーバー、パソコン等の機器や各種ライセンスの保守期限切れなどをきっかけに、より使い勝手がよくて、コストパフォーマンスに優れた、 よりよいシステムに変えて、業務の効率化を図ることを望まれて、入替を検討されるのだと思います。


電子カルテをリプレイスする際の病院様の代表的な声をまとめると以下のような内容になります。


・見直すべき運用は見直して業務の改善を図りたい (でも、大きな運用変更は極力したくない )

・これを機にマスタの見直しをしたい (でも、初期導入の時のような苦労はしたくない )

・今ある資産は出来るだけ有効活用したい(なるべく、インフラにお金をかけたくない)

・これまで蓄積した記事やオーダ歴のデータは完全移行してほしい(システム間のデータの移行は出来て当たり前)


そのなかで、一番実現が困難であるのがデータ移行かもしれません。 データ移行というからには、過去の記事やオーダ歴の全てが新システムに完全に移行されることを望まれるかもしれませんが、 それぞれのシステムのデータ構造は違いますし、旧システムベンダが抽出してくれるデータがそのまま使えるわけではありません。 もちろん、それなりの費用と工数をかければ、限りなく完全に近いデータ移行は可能だと思います。 旧システムベンダにも詳細な抽出作業を依頼し、データ構造の仕様を提示してもらい、そのうえで移行プログラムを構築すれば、 完全に近い形でデータは移行できます。


ですが、費用対効果を考えたとき、データ移行にそこまで費用をかけるより、インフラの整備や部門システムの導入等、 別のことに貴重な予算を使うほうがいいかもしれません。


・過去の検体検査の結果は、比較的容易に全移行ができます。リプレイスにより新規開発する部門発生の検査結果受診の仕組みを利用するからです。

・過去の画像検査の結果は、PACS等に保存されているデータは、それらシステムと連携することでそのまま参照できます。

・過去の処方歴をDo処方用として移行するのは技術的に難しいですが、履歴の記事だけなら移行は可能です。切替直後のスムーズな稼働のためにはDo処方の準備は大切ですので、例えばキーパンチャーを雇って過去何年間のデータを手入力されている病院様もあります。


たとえデータの完全移行はできなくても、履歴の参照やデータ引用を簡単にできるようにしたり、 現場の皆様が極力不便を感じないよう最善の移行を心がけています。


完全なデータ移行を行うのは難しいかもしれませんが、切替後の診療や看護に支障をきたさないレベルでのデータ移行を行い、 不足部分は運用等でカバーいただきながら、その代わり便利になる機能や新電子カルテの長所を生かせるよう、 総合的にご満足いただけるリプレイスをご提案いたします。

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