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RPAの導入で業務を効率化し、より良い職場環境を実現

国家公務員共済組合連合会 呉共済病院
RPA Automation Anyware

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左から(株)アイエスエフネット 山田侑弥氏、院長 寺坂 薫氏、経営企画室 課長 藤井友広氏
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国家公務員共済組合連合会 呉共済病院

所在地 広島県呉市西中央2丁目3番28号
設立 1904年
診療科 内科・腎臓内科・代謝内科・脳神経内科・呼吸器内科・消化器内科・循環器内科・血液内科・小児科・外科・整形外科・消化器外科・乳腺外科・脳神経外科・呼吸器外科・心臓血管外科・皮膚科・泌尿器科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科・気管食道外科・頭頸部外科・放射線科・リハビリテーション科・歯科口腔外科・麻酔科・アレルギー科・病理診断科・歯科・ペインクリニック内科・形成外科・内視鏡外科
U R L https://www.kure-kyosai.jp/index.html


創立からおよそ120年の歴史と伝統を誇る、国家公務員共済組合連合会呉共済病院。地域連携を重視した急性期医療に特化し、入院治療重視を掲げる同院は、「呉市民のために存在する呉の市民病院」として、地域の人々の健康を見守り続けています。

がん治療をはじめとする高度先進医療を展開する同院に、RPA業務自動化ソリューション「Automation Anywhere」(AA)が導入されたのは2021年4月。3ヶ月後の2021年7月には病院内でおよそ70体のロボットが作成され、業務の効率化に大きく貢献しています。

AAの導入後の現場の変化について、寺坂院長とスタッフの皆さまにお話を伺いました。

急性期医療に特化し、呉市民の健康を守り続ける

まず、貴院の特色についてお聞かせください。

寺坂院長:当院は地域連携を重視した急性期医療に特化した病院です。救急では、外傷、消化器系、循環器系など様々な疾患を受け入れ、CT、MRI、血管撮影装置などの最新装置を更新し、高度先進医療を行っています。

また、不整脈に対する血管内治療も他に先駆けて行なっており、呉市では唯一アブレーション(カテーテルによる不整脈治療)が可能です。
高度ながん診療も行っており、今後はさらにがんの早期発見、治療、緩和ケアなどの充実も図っていきたいと思います。

スタッフの労働環境の改善に向けRPAを導入

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病院受付ロビー

2019年に初のRPAを導入されていますが、その背景を教えてください。

寺坂院長:国が推進する「働き方改革」を受け、スタッフの時間外労働の解消、年次有給休暇の取得改善、医師の時間外労働削減に取り組んでいたからです。特に医事課・会計課の時間外業務が増加し部署によって勤務時間に差があったこと、さらに特定の職員に業務が集中することが悩みで、人材不足を改善しなければならないという喫緊の課題がありました。


RPA導入で達成すべき目標(KPI)はどのように定められたのでしょうか。

藤井課長:一般的には目標として削減時間を決めますが、当院はそれよりまずRPAを使うメリットを現場の職員たちに実感してもらうことが先決だと考えました。そこで年度内に30~40個のロボットを作成することをまずは目標としました。


RPA導入を進める上で課題はありましたか。

寺坂院長:当院は歴史がある分、事務作業に関しても伝統があり、それを崩されることに抵抗を感じる職員もいます。そういう点がRPA導入のハードルでした。


藤井課長:紙で行っていた多くの作業フローを、そのままRPAに置き換えることはほぼ不可能なので、RPAを導入するには現状のやり方を崩さなければできません。それに対して自分たちの業務が奪われるのではという不安を持っている担当者もいましたので、説得には時間をかけました。

 例えばExcelで入力したデータをプリントアウトし、それを別の担当者に渡し、その担当者がまたExcelに新たに打ち直すという手間をかけていた作業がありました。それを踏まえて、「面倒くさい仕事や、毎日のルーチン作業で手間と時間がかかっていること、イヤだと思う仕事を教えてほしい」という聞き方をしたのです。それ以来、少しずつ現場からの意見が増えてきました。

Automation Anywhereで簡単・スピーディーに業務効率化を実現

「Automation Anywhere」(以下AA)導入の背景についてお聞かせください。

藤井課長:当初はAAとは別の、デスクトップ型でスモールスタートが可能なRPAを採用していました。しかし作成中に原因不明のエラーを起こして止まってしまうこと、かつタスクが重複すると動かないことも多々あり、悩みの種でした。そこで、RPAの作成時間を短縮でき、エラーで止まることも少ないAAの導入を決めました。


AAを導入したメリットを教えてください。

藤井課長:スピーディーに作業できること、エラーなどで止まりにくいこと、休みの日も止まらないため安心であることなどたくさんありますが、最大のメリットはRPAを楽に作成できることです。例えば過去の診療データなどを出力する場合には、実行日から減算をしていきますが、AAのカレンダー機能を使えば1減算で分/時間/日/月と単位が選べるので、非常に楽です。変数を理解していれば、AAの方がより使いやすいと思いました。


山田氏:過去に使用していたRPAでは、過去の日付を作る場合は減算と文字列の結合など、いろいろ組み合わせなければいけませんでした。それだけで5、6個のアクションを使うことになります。AAに変更してからは、以前のRPAに比べて1/3程度の作業数で済むので、とても楽です。


藤井課長:またセキュリティの観点でもAAは安心して使えます。以前に使っていたRPAはID・パスワードが丸見えで、誰でもログインできてしまいます。また、業務に関係ないロボットも見えてしまうため、業務担当外の職員がうっかりして、不適切な作業をしてしまうのではないかという懸念もありました。しかしAAなら医事課には医事課、会計課には会計課に必要な情報しか見えないよう設定できるので、そこも大きなメリットです。


AAを導入して、もっともメリットが大きかった業務についてお聞かせください。

藤井課長:入院費を算定するために必要な「重症度、医療・看護必要度」の算出の効率化です。以前は医事課の職員がオーダ取込みや、EFファイル(診療実績データ)を作成開始し、看護必要度を出力するまでに1時間半以上かかっていました。この一連の作業を毎日行うのは、職員にとって大きな負担でした。AAでそれらの作業が自動化できたので、タスクから解放された点が非常に大きかったです。

院内で独自の「採血患者待ち受け画面」を作成

AAを導入されて以降、ロボット数はどれくらい作成されたのでしょうか。robot.png

藤井課長: 68体です。一昨年は18体、昨年は27体だったので、AA導入前の1年では10体ほどしか増えませんでしたが、導入後は非常に増えました。


独自で行っておられる取り組みなどはありますか?

藤井課長:採血待ちの患者さまに向けた待ち受け画面の作成です。新型コロナウイルス感染症により、採血室内に入っていただく患者数を制限しなければならず、早急な対策が必要でした。しかし既存の待ち受けシステムを購入した場合、導入までに数か月の期間が必要になるため、暫定的にRPAを使って自分たちで組んでみようと考えました。仕組みは単純で、CSVファイルで出力した採血受付と受付情報のデータを突合し、パワーポイントとリンクさせて画面に表示していきます。院内にあった機材を利用したので費用もかかりませんでした。


寺坂院長:患者さまには非常に好評です。これは新しい使い方につながったと思っています。

AA導入により労働環境は確実に改善、今後は職員課・コメディカルへの展開

今後の展望についてお聞かせください。

寺坂院長:入力や仕分けなどの単純作業はRPAに任せて、空いた時間で人間にしかできない、有意義な仕事をしてほしいと思っています。AAによってその点の改善は間違いなく進んでいると考えています。現在は医事課や会計課で役立っていますが、近い将来に職員課、さらには看護部、医師への展開を考えています。


藤井課長:病院は働き方に関する課題が絶対に出てくるので、様々なタスクをRPAにシフトしていきたいと思いますが、まずはそれが可能になるような体制を整えていくことが必要と考えています。


最後に、JBCCとの今後の関係についてお考えをお聞かせください。

藤井課長:RPAを販売していて、かつ医療関係について詳しい企業は少ないですが、JBCCさんは医療関係もよく扱っておられるので期待しています。お願いしたいのは、ある操作をする時のベストな方法や、おすすめの工夫などの情報を教えてもらえればありがたいと思っています。


寺坂院長:簡単なロボットはこちらで作りたいので、その際に無駄な動きをせずサッと正解にたどり着けるような情報ですね。その上で、難しいものはJBCCさんにお願いして作ってもらうというパターンが理想です。




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